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Cygnus-X ヘッドライトHID化

ご注意
[2003/09/15]
 通勤に使っていたAddressV100が7年半13,000km走行でかなり弱ってきていたところに、ヘッドライトがH4タイプなCygnus-Xが発売されたので、乗り換えました。最寄り駅までの往復になぜHIDが必要?というようなことは気にしないで、ノーマルハロゲンで夜間走行を一度もすることなく速攻換装しました。(^^;
 作業時間は約1時間30分でした。

パッケージ表 パッケージ裏  AddressV100のHIDを検討していた時に、あるWebページでCygnus-X(時期から考えるとおそらく逆輸入車)をHID化しているのを見かけました。そのとき使われていたユニットがサンヨーテクニカのThunder Beam(MTD-5000)です。HIDユニットも出始めのころに比べると、いろいろなメーカから製品が発売されていて、価格もかなり安くなっています。この製品を選択した理由は、前述の実績があったから、というところですかね。これ以外の製品でも取り付けられる可能性は十分あると思います。
 サンヨーテクニカのHID製品には四輪車用と二輪車用があります。ドライバユニット・バルブセットいずれも1灯分である、というのがもっとも大きな違いなんでしょうか。耐震・防水性能うんぬんとどこかに書いてあったような気もしますが、実際のところは同じモノかもしれません。もちろん、見比べたりしたわけじゃないので憶測です。
ドライバユニット全部品 バルブセット全部品  中身です。ドライバユニットは二輪車用のMTD-5000です。また、バルブセットのほうは、色温度によって4種類あるうち、4300Kのスーパーホワイト(SW-H4 Hi/Lo Bike)を選びました。ここは結構悩みどころです。価格は色温度が高いほど高いとはいえ、それほど大きな差ではありません。HIDといえば蒼白い光ですが、あれこれ検索して調べた結果、色温度が高いほど蒼いけど暗い、ということのようです。暗いと言ってもハロゲンより暗いわけじゃないでしょうけど、それほど蒼さにこだわりはなかったので、明るさ優先でノーマルなスーパーホワイトを選びました。あと、AddressV100でハイビームはほとんど使わなかったので、Lo専用でもよかったんですが、せっかくなんでHi/Lo切替式にしておきました。
上部カバーのみはずした  さて取り付けです。前面のカウルをがばっとはずすんですが、そのためにはまずキーシリンダ上方あたりにあるねじを2本外して、上部のカバーだけをはずします。作業前にはこういう構造になっているとは思っていませんでした。この状態で、メインヒューズやホーン交換などができます。あと、ヘッドライトのバルブ交換だけなら、このままでもできるかもしれません。もちろん、今回の作業はもっとはずさないとできません。なお、このカバーの外し方は取扱説明書にも書いてあります(かなり適当ですが)。
カウルはずした サイドカウル  ホーン下のナットやねじをはずして、ヘッドライトユニットを含むカウル全体をはずします。足下のサイドカウルと一部とも締めになっているので、これもはずす必要があります。サイドカウル自体は完全に外さなくても作業はできます。私の場合は右側の後部がはずれにくかったので、そのままやっちゃいました。
 ヘッドライトユニット側のソケットにささっているコネクタをはずして、カウルを完全に車体から取り外します。
バッテリーからの配線  取り付けるHIDシステムと車両側との接続は、+12V, アース, H4コネクタの3ヶ所だけです。このうち、+12Vとアースはそれぞれバッテリーの+/−端子に接続せよ、と取説に書いてあります。バイクの場合、バッテリーはシート下などに配置されていることが多いため、配線の取り回しなどが面倒そうだなぁ、と思っていたのですが、納車前の整備を見ていてびっくり。なんとバッテリーはフロントに格納されてました。さらに都合のいいことに、バッテリーの2つの端子からの配線はいったんフロントカウル内に引き込まれた後、車両各所に引き回されているようです。H4コネクタとあわせて配線はすべてフロントカウル内で終わってしまいます。延長用のコードなども入っていましたが、全く使用する必要なし。むしろ長すぎるぐらいです。(^^;
仮接続下 仮接続上  取説にあるとおりに配線し、まずは動作テストです。エンジンを始動すると、バルブが白く光りました。Hi/Lo切替も動いているようです。取説には一部の車種ではハイビームインジケータが誤動作することがある、と書いてありますがCygnus-Xの場合は問題ないようです。各部品を配置するために、+12Vやアースなど一部の配線をはずしておきます。
防水カバー外した バルブ取り付け完了  カウル内のヘッドライトユニット裏側からバルブを交換します。まず、防水ゴムカバーをぐいっとはずして、ばねでおさえられているハロゲンバルブをはずします。ここに取説通り、シェード部を取り付けます。Cygnus-Xのヘッドライトユニットにはシェードがもともとついているので、トップシェードをはずしておきました。
 さらにコントロールメカ部を防水ゴムカバーに取り付けて、先に取り付けたシェード部に合わせるわけなんですが、ここはちょっと手間取りました。防水ゴムカバーは上が決まっている(TOPと書いてある)ので、コントロールメカ部を正しい角度で差し込んでおかないと、うまく固定できません。何度か角度を調節して、なんとか取り付けることができました。なお、取説には場合によっては防水ゴムカバーを切断するなど加工せよ、とありましたが、私の場合は加工の必要はありませんでした。
ごちゃっと配置 イグナイタとインバータ  最後に部品の固定や配線の整理です。カウル内部にはそれなりにスペースがあるので、適当に配置してもいけそうな感じです。ハンドルを切ったときに動く部分に注意して場所を決めました。
 実際に固定したのはインバータ(一番大きな箱)だけです。フレームに付属のタイラップでとめました。イグナイタはインバータの裏に両面テープで固定。Hi/Loコントローラやヒューズなどは配線とまとめておいたぐらいで、特に固定はしませんでした。何度かカウルをかぶせて、問題なくおさまるように位置を調整して、外したときと逆順でカウルなどを取り付ければ完了です。
ハロゲン(60/55W) HID  ノーマルの状態を見たのは撮影したときだけなんですが、これが結構明るい。比較対象がAddressV100だから、というのは大きいでしょうが。とはいえ、HIDの威力は絶大です。(^^)


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